6月2日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで2024年SUPER GT第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』の決勝レースが行われました。そしてこの6月2日は、D’station Racingにとって記念すべき日となりました。
前日の公式予選でポールポジションを獲得していたD’station Vantage GT3は、藤井誠暢選手がスタートドライバーを担当。直前のウォームアップで雨が降る不安定なコンディションでしたが、その後急速に路面は乾きドライに。スリックでの走行に自信をもっていた藤井選手は、スタート直後からプッシュをみせると、10周目には2番手の#61 BRZに対して3秒以上のギャップを築きます。
その後、スタートから1時間ほどとなる29周までタイヤを労りながら好ペースで走行を続けたD’station Vantage GT3は、ピットインしチャーリー・ファグ選手に交代。ファグ選手も鈴鹿での初めての決勝ながら安定した走りをみせ、タイヤ無交換作戦を行っていた#31 LC500h GTを追いつめると、45周目のスプーンでオーバーテイク。トップに返り咲きました。
ファグ選手は61周にピットインし大役を果たすと、最終スティントは藤井選手に交代。安定したペースで85周を走り切り、2位に38.030秒という大差をつけトップチェッカーを受けました。そしてついに、ついにD’station Racingが目標としていたSUPER GTでの初優勝を飾ることができました。
D’station Racingへのたくさんのご声援、本当にありがとうございました! 次戦も皆さんの応援を糧に、さらなる結果を目指していきます。速報でぜひドライバーふたりのコメント、佐々木主浩総監督のコメントもご覧ください。
▼▽ドライバーコメント▽▼
■藤井誠暢選手
「今回は走り出しからフィーリングが良く、タイヤも構造などを見直してもらったものがすごく機能していました。またセットアップも改善しており、タイヤが良いパフォーマンスのまま持続できるという自信はありました。とはいえしっかりマネージメントしなければならないので、序盤プッシュしながらもマネージメントしていきましたが、良いペースでギャップを広げられましたし、最終スティントも同様に走ることができました」
「勝てるときはこういう感じなんですよね(笑)。今回はいろいろなものが噛みあった印象です。D’station Racing立ち上げからのタスクをひとつこなすことができましたし、自分自身はD’station Racingとしてなかなか勝てそうで勝つことができなかったので、そういう意味では良かったと思います」
■チャーリー・ファグ選手
「最高の気分だよ! 僕は子どもの頃からSUPER GTを観ていたので、そんなレースで勝つことができたんだからね。前戦の富士では素晴らしいペースがあったけど、残念ながら結果を出すことができなかった。でも、ずっとレースをしてみたかった鈴鹿という場所に来ることができ、こうして勝利を収めることができて本当にうれしく思っているよ。素晴らしい機会を提供してくれたD’station Racing、藤井サン、チームのみんな、FRESH ANGELSのみんな、ダンロップタイヤに感謝している」
「レースでは#31 LC500h GTと戦うこともあったけれど、僕としてはペースがあったので、確実にオーバーテイクできるようにしていたんだ。とてもクリーンで、お互いに敬意を払うことができた良いバトルができたんじゃないかと思っているよ」
■佐々木主浩総監督
「素晴らしい結果でしたね。第2戦のときもタイムは出ていたので、速さがあるのは分かっていたのですが、いろいろなことがありました。そこからチームのみんなが頑張ってセッティングしてくれた結果が繋がったので、本当にチーム全員で勝ち取ることができた勝利でしたね」