3月24日、ピレリスーパー耐久シリーズ第1戦『SUZUKA“S耐”春の陣』の決勝レースが行われました。予選2番手からスタートしたD’station Vantage GT3は、近藤翼選手がスタートを担当。燃費をセーブしながら2番手をキープすると、次いでステアリングを握った星野敏選手が、スタートから首位を走っていた#1 GT-Rを追いつめる素晴らしい走りをみせますが、プロフェッショナルドライバーが乗り込んだ#300フェラーリが星野選手をかわしていきます。
中盤、2番手につけたD’station Vantage GT3ですが、アクシデントでFCYやセーフティカーが相次ぎます。そのなかでピットインのタイミングを完璧に決めるなど、戦略を優位に進めたD’station Vantage GT3は、ふたたびドライブした近藤選手のスティントでトップに浮上。「勝ち方は知っていますから」と武田敏明監督も自信をみせるなか、さらにライバルのトラブルやアクシデントもあり、首位を確固たるものにしていきます。近藤選手からステアリングを受け継いだダレン・ターナー選手は、パーフェクトな走りでダブルスティントをこなし、初のスーパー耐久でのレースをきっちりとフィニッシュ。見事アジア初めてとなる新型アストンマーティン・バンテージGT3にデビューウインをもたらしました! D’station Vantage GT3にとっても嬉しい初戦での優勝となっています。皆さま応援ありがとうございました!
星野敏選手
「5時間は長いレースでしたが、クルマの到着がギリギリになったにも関わらず、何もトラブルなく予選・決勝と戦い、完璧な週末を送ることができて本当に良かったです。ヴァンテージGT3は本当に完成されたクルマでした。私のスティントのときには前を走るマシンに追いつくことができましたが、無理をしないようにしていました。次戦、スポーツランドSUGOで行われる第2戦にもダレン・ターナー選手が参加してくれますので、今回のようなレースをして2連勝することができればと思っています。一方SUPER GTも4月に開幕を迎えます。スーパー耐久でも勝つことができたので、SUPER GTも勝つことができればと思っています」
ダレン・ターナー選手
「素晴らしいね! 新型ヴァンテージGT3にとって初めての勝利をつかむことができてファンタスティックな気分だよ。このレースはアストンマーティンにとっても大事なレースだった。そのなかで、D’station Racingは素晴らしい仕事を週末を通じてみせてくれて、ふたりのドライバーの仕事ぶりも素晴らしかった。近藤選手の第2スティントはとても印象的だったよ。ドライバーもミスをしなかったし、ピットストップのタイミングも最高だった。クルマは週末を通じて強力だったよ。すべてがうまくいったね。この勢いを保って一年を戦っていきたい」
近藤翼選手
「僕はスタートと、第3スティントを担当しました。エンジニアと相談しながら、燃費を気にしつつ序盤を戦い、星野選手に途中担当してもらって、第2スティントでは自分の走りも修正しながら、いい走りをすることができたのではないかと思います。今回、ダレン選手が加わってくれてデータを比較したりと、たくさんのことを勉強することができました。今回は戦略もうまくいきましたね。アストンマーティン・ヴァンテージGT3の初勝利に貢献できてとても嬉しいです」