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2月27日、富士スピードウェイで『スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook』の公式テストが行われました。D’station Racingは今季#777 D’station Vantage GT3でST-Xクラスに、#47 D’station Vantage GT4でST-Zクラスに参戦しますが、先日お伝えしたとおり今回はD’station Vantage GT4のみが参加しました。

今回、D’station Vantage GT4は2020年のスーパー耐久参戦で仕上がった車両をベースに、主催者指定のワンメイクタイヤメーカー変更による合わせ込みがテストの軸となりました。

ドライバーは昨年1勝を挙げ、ランキング2位を得た星野辰也選手、織戸学選手、篠原拓郎選手、浜健二選手のラインアップを継続。リードドライバーの織戸選手の指揮により、高い信頼関係が継続できています。

また昨年以上の成績を目指して、チーフスタッフやエンジニア体制に変更があり、SUPER GTでの経験豊富なスタッフが軸となりD’station Vantage GT4をオペレーションしています。

この日は午前10時10分から1時間ずつのセッションが3回行われましたが、セッション1とセッション3で織戸選手のアタックによりトップタイムを記録。新たなタイヤに関しても、ドライバー4人ともに「グリップレベルが高くとても扱いやすい」と好印象でした。

なお今回の公式テストでは、富士24時間に向けた夜間走行も設けられていますが、富士24時間に必要な規定周回をドライバー4人ともクリアしていることからスキップ。好調のまま公式テストを終えました。

今週末の2月27日(土)は富士スピードウェイで「スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook」の公式テストが行われます。

D’station Racingは、#777 D’station Vantage GT3をST-Xクラスへ、#47 D’station Vantage GT4をST-Zクラスへ、2台体制にて年間エントリーを行なっておりますが、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ参戦後の自主隔離期間に一部のスタッフが該当する為、#777 のテスト参加をスキップし、別スタッフで構成する#47の1台体制にて公式テストへ参加いたします。

テストスケジュールは以下の通りです。
2021年シリーズ開幕戦に向けて充実したテスト走行にしていきます。

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【タイムスケジュール / Time schedules】

■ 2月27日(土)/ 27th, February
・10:10-11:10 公式テスト 1
・13:00-14:00 公式テスト 2
・15:00-16:00 公式テスト 3
・17:50-19:50 夜間テスト走行

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【関連リンク / More Details】

■ スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook – 富士スピードウェイ公式テスト
https://supertaikyu.com/races/2021test-1/

2月18日(金)〜19日(土)に中東・アラブ首長国連邦のヤス・マリーナ・サーキットで開催された、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第3戦、第4戦のレースレポートを下記に掲載しました。是非、ご覧ください。

■詳細はこちら
https://dstation-racing.jp/pdf/2021/Dstation_AsLMS_2021_round3-4.pdf

2月20日(土)、中東・アラブ首長国連邦のヤス・マリーナ・サーキット(アブダビ)で、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)の最終戦となる第4戦、4時間の決勝レースが現地時間の16時10分~20時10分(日本21時10分~25時10分)に行われました。

第1戦、第2戦、第3戦に続き、#77 D’station RacingのAston Martin Vantage AMR GT3は、WEC世界耐久選手権シリーズへ向けた経験として星野敏選手がスタートドライバーを担当。今回も多くのチームがゴールド/プラチナのドライバーをスタートへ登録し、序盤の上位進出を狙う戦略が目立ちました。

前日の第3戦と同じく、星野選手の前方にも後方にも世界の有名ワークスドライバー達が並びますが「今回も無理せず自分のスティントを終えるよ」と無線で伝え、12番手より冷静なスタートを切り、ゴールド/プラチナのスタートドライバー達の先行は許すものの、ブロンズ格のドライバーの中では上位を維持したまま混戦を戦っていきます。

しかし、最終戦とだけありライバル勢は激しいバトルを繰り広げ、随所でアクシデントが発生します。特にマリーナ側の11コーナーで起きたフェラーリ同士のアクシデントが大きく、15周目にSC(セーフティーカー)が導入されることになりました。アクシデントによるマシン回収とコース修復に時間が長く掛かり、このSC導入の間を利用して多くのチームは1回目のピットインを行います。

このタイミングではブロンズドライバーの最低乗車規定時間をクリアしていないことから、我々も給油のみを行い星野選手を再びコースへ送り出します。その後もSC導入が続き、レース開始から55分が経過してブロンズドライバーの最低乗車規定時間が消化した、23周目に星野選手は2回目のピットイン。

給油とタイヤ交換のルーティンピット作業を終えて、第2スティントは藤井誠暢選手が担当します。このタイミングで最低乗車時間の縛りが無いゴールド/プラチナのドライバーを投入するのは第3戦と同じ戦略となります。

第2スティントを担当した藤井選手は、「前日よりマシンバランスは改善されている、まだ基本的にアンダーステアでのロスはあるが、良くなっている」と無線で伝えながら、2分10秒~11秒の安定したアベレージラップを刻みながら走行を続け、32周が消化した55周目に3回目のピットイン。

給油とタイヤ交換のルーティンピット作業を終えて、第3スティントは第3戦でも素晴らしい走りを披露した若手のトム・ギャンブル選手に託します。トム選手がコースへ戻ると順位は11番手。1回目のSC時にゴールド/プラチナのドライバーを起用して、1回目のピットストップでドライバー交代を行ったチームが予想以上に大きくジャンプアップしますが、入賞圏内の可能性は高くトム選手も2分10秒~11秒の安定したアベレージラップを刻みながらプッシュを続けます。

そして、30周が消化した85周目に4回目のピットインを行います。ただ、チームは既にピット通過義務時間の1分51秒を含む規定ピット作業の3回終えているため、このピット作業時には給油のみを行い、第4スティントもトム選手が連続して走行します。このピット作業時間の短縮戦略により11番手から7番手へと順位を上げることに成功しました。

トム選手はダブルスティントにより摩耗の進むタイヤをマネージメントしながら、2分10秒~11秒のタイムを刻み続けて、レース開始から4時間が経過した現地時間20時10分に104周を終えて7番手でチェッカーフラッグを受けました。第3戦に続き2戦連続の7位入賞でアブダビ戦を終えることができました。

そして、ドバイ・アブダビで2週連続の開催となった2021年アジアン・ル・マン・シリーズの全4戦が幕を閉じました。

現地での修復が不可能なシャーシクラックの問題を抱えながら、試行錯誤で毎晩対策を重ね続けたD’station Racingのメカニックやエンジニア、そしてアストン・マーティン・レーシングから合流した2名のスタッフを含む、チーム体制で2週間の全4戦を戦いました。

WEC世界耐久選手権やル・マン24時間、ヨーロッパ・ル・マン・シリーズ戦う、このレースフォーマットを知り尽くした強豪チームや、ニュルブルクリンク24時間、スパ24時間、ドバイ24時間の優勝チームが、この19台に集結する中、日本ベースのチームとしての挑戦にはリザルト以上に多くの経験を得ることができました。

この経験を帰国後の国内レースや、今後の海外レースへの挑戦に繋げていくために、チームとしてさらに邁進していきたいと強く感じた2021年アジアン・ル・マン・シリーズへの挑戦となりました。
日本から沢山のご声援を頂き本当にありがとうございました。

2月19日(金)、中東・アラブ首長国連邦のヤス・マリーナ・サーキット(アブダビ)で、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第3戦、4時間の決勝レースが現地時間の16時00分~20時00分(日本21時00分〜25時00分)に行われました。

#77 D’station RacingのAston Martin Vantage AMR GT3は、先週末にドバイ・オートドロームで行われた第1戦、第2戦に続き星野敏選手がスタートドライバーを担当。

ヤス・マリーナ・サーキットは、特にセクター3となるWホテル(サーキットホテル)周辺のハイスピードでテクニカルな複合コーナーが連続する後半セクションがとても難しいサーキット。多くのチームはスタート時のリスクを考慮してなのか、第1戦、第2戦とは逆といえるほどゴールド/プラチナのドライバーをスタートに起用して序盤に上位進出を狙うチームが多く存在しました。

第3戦は午前に行われた公式予選の順位により、13番手グリッドより星野選手がスタートを担当。スタートグリッドの前方にも後方にも、世界の有名ワークスドライバー達が並びますが、星野選手は「無理せず自分のスティントを進める」と無線で伝え、アクシデントに巻き込まれることもなく難しい1周目を消化。そのタイミングでトラブルによりコース上に停止してしまった他クラスのマシンにより早くもSC(セーフティーカー)が出されます。

そして、SC解除後にはBMWのニッキー・キャッバーク選手の後方を走りながら、前日までの練習走行を上回るベストタイムを記録。安定したアベレージタイムを刻み、最低乗車規定時間の55分が経過する23周目に1回目のピットインを行います。

給油とタイヤ交換のルーティンピット作業を終えて、第2スティントは藤井誠暢選手が担当します。このタイミングで最低乗車時間の縛りが無いゴールド/プラチナのドライバーを投入することで、戦略の幅が広がるとブノワ・ブールデール チームディレクターと平野亮チーフエンジニアの判断した戦略が後に功を奏することになります。

第2スティントを担当した藤井選手は、「マシンバランスは強いアンダーステアだ。コーナーミドルでロスが多すぎる。翌日の第4戦に向けてLSDのプリロードを下げる必要があると」と無線でエンジニアに伝えながら、同じタイミングで第2スティントを走る、フェラーリのジャンカルロ・フィジケラ選手の1つ後方となる13番手を走行します。

そして、担当スティントの31周目が消化した54周目に2回目のピットインを行います。

給油とタイヤ交換のルーティンピット作業を終えて、第3スティントを若手のトム・ギャンブル選手に託しますが、このピット作業の時間内に平野チーフエンジニアは、藤井選手が無線で伝えていたアンダーステアに対する対策として、リアのARB(アンチ・ロール・バー)をハード方向へ大きく振るセットアップ変更を決断します。通常、ピット作業内にセッティング変更をすることはありませんが、タイヤ交換を担当するメカニックが、僅か4秒でこの作業を終えたおかげでロスタイム無く停止時間内に作業を終えて、トム選手をコース上へ送り出すことができました。

第3スティントを担当する19歳のトム選手は、チームの期待に応えるかのように、走り出しからトップグループと同等のラップタイムを刻み続けて「マシンバランスは好調だ」と無線で伝えます。そして、2018年にイギリス・マクラーレンBRDCオートスポーツアワードを受賞し、マクラーレンF1テストも行った実力をこの担当スティントで発揮していきますが、ここで抜群のタイミングが訪れます。トム選手が28周目を消化した82周目に、コース上のデブリにより、FCY(フル・コース・イエロー)が導入されるタイミングとなり、チームはピットインを指示。最長乗車時間の縛りが無いシルバードライバーのトム選手をここで乗車させていたことから、このタイミングでピットインが可能となり、この抜群のタイミングに4回目のピットインを行います。

給油とタイヤ交換のルーティンピット作業を終えて、第4スティントも連続してトム選手が担当します。

これまで12番手を走っていたトム選手は、チームが決断した抜群のタイミングでのピットイン指示により順位を7番手まで大幅に上げることに成功します。その喜びを走りで表現するかのようにトム選手はペースをさらに上げていき、レース序盤にトップをリードしていたアストンマーティン・ワークスドライバーのマキシム・マルタン選手に迫っていきます。

そして、マキシム選手との差を8.7秒まで縮めた104周目にレース開始から4時間が経過し、7番手でチェッカーフラッグを受けました。

優勝や表彰台には届かなかったものの、先週末のドバイ戦に続き、毎晩シャーシクラックの現地補修を行いつつ、連日夜中までメンテナンス作業を続けるチームクルーやエンジニアの頑張り、そしてドライバー3選手の粘り強い走りにより、ヨーロッパの強豪チームや数多くのワークスドライバーが参戦するハイレベルなレースを7位入賞で終えることができ、チームの士気はさらに高まりました。

いよいよ、本日、2月20日(土)は、2021年アジアン・ル・マン・シリーズの最終戦となる、第4戦、4時間の決勝レースが現地時間の16時10分~20時10分(日本21時10分〜25時10分)に行われます。

以下のライブストリーミングで決勝レースの模様が配信されますので、日本から沢山のご声援を宜しくお願いいたします。

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【タイムスケジュール / Time schedules】

■ 2月20日(土)/ 20th, February
・16:10-20:10 (日本21:10-01:10) 4H of Abu Dhabi Round4(第4戦 決勝レース)

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■Asian Le Mans series – YouTube Livestream:
https://youtube.com/channel/UCYnmhsw6smiACWopUlPAfOg

■Live streaming:
https://www.asianlemansseries.com/live/streaming.php

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https://livetiming.getraceresults.com/asianlemansseries#screen-results

2月19日(金)、中東・アラブ首長国連邦のヤス・マリーナ・サーキット(アブダビ)で、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第3戦、第4戦の予選が現地時間の09時40分~10時15分に行われました。

#77 D’station RacingのAston Martin Vantage AMR GT3は、トム・ギャンブル選手がアブダビ戦のアタックドライバーを担当。ライバル勢となる、各メーカーから派遣される世界の名だたるワークスドライバー達を相手に、第3戦の予選は2分08秒224で13番手、第4戦の予選は2分08秒307で12番手のタイムを記録しました。

第3戦、4時間の決勝レースは、この後の現地時間16時00分~20時00分 (日本21時00分-25時00分)に開催されます。 以下のライブストリーミングで決勝レースの模様が配信されますので、日本から沢山のご声援を宜しくお願いいたします。

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【タイムスケジュール / Time schedules】

■ 2月19日(金)/ 19th, February
・16:00-20:00 (日本21:00-01:00) 4H of Abu Dhabi Round3(第3戦 決勝レース)

■ 2月20日(土)/ 20th, February
・16:10-20:10 (日本21:10-01:10) 4H of Abu Dhabi Round4(第4戦 決勝レース)

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2月19日(金)~20日(土)は、中東・アラブ首長国連邦のヤス・マリーナ・サーキットに舞台を移して、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第3戦、第4戦の予選・決勝が行われます。

17日(水)、18日(木)のプライベートテスト走行およびフリープラクティスでは、第1戦、第2戦のドバイラウンドから課題となっていたアンダーステアに対する対策として、スプリングレートやキャンバー角、さらにジオメトリーの見直しも行い、マシンの仕上がりは大幅に向上。昨夜のフリープラクティス2回目では3番手のタイムを記録しています。

以下のライブストリーミングで第3戦・第4戦の予選および4時間の決勝レースの模様が配信されますので、日本から沢山のご声援を宜しくお願いいたします。

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【タイムスケジュール / Time schedules】

■ 2月19日(金)/ 19th, February
・09:40-09:55 (日本14:40-14:55) Qualifying GT Round 3(予選)
・10:00-10:15 (日本15:00-15:15) Qualifying GT Round 4(予選)
・16:00-20:00 (日本21:00-01:00) 4H of Abu Dhabi Round3(第3戦 決勝レース)

■ 2月20日(土)/ 20th, February
・16:10-20:10 (日本21:10-01:10) 4H of Abu Dhabi Round4(第4戦 決勝レース)

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■Live timing:
https://livetiming.getraceresults.com/asianlemansseries#screen-results

2月13日(土)〜14日(日)に中東・アラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで開催された、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第1戦、第2戦のレースレポートを下記に掲載しました。是非、ご覧ください。

■詳細はこちら
https://dstation-racing.jp/pdf/2021/Dstation_AsLMS_2021_round1-2.pdf

今週末の2月19日(金)〜20日(土)は中東・アラブ首長国連邦のヤス・マリーナ・サーキットに舞台を移して、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第3戦、第4戦が開催されます。

#77 D’station RacingのAston Martin Vantage AMR GT3は、星野敏選手、藤井誠暢選手、トム・ギャンブル選手の3選手と、D’station Racingの日本スタッフおよびAston Martin Racingのスタッフがジョイントするチーム体制にて、今週末のアブダビ戦も引き続き上位進出を目指していきます。

いよいよ明日よりプライベートテスト走行が始まります。
予選・決勝はアジアン・ル・マン・シリーズの公式YouTubeチャンネル(詳細:下記)よりライブ配信が予定されております。

日本から沢山のご声援を宜しくお願いいたします。

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【タイムスケジュール / Time schedules】

■ 2月17日(水)/ 17th, February
・18:00-18:55 (日本23:00-23:55) Test Session 1
・20:00-20:55 (日本01:00-01:55) Test Session 2
・22:00-22:55 (日本03:00-03:55) Test Session 3

■ 2月18日(木)/ 18th, February
・10:10-12:10 (日本15:10-17:10) Test Session 4
・14:30-16:00 (日本19:30-21:00) Free Practice 1
・18:30-20:00 (日本23:30-01:00) Free Practice 2

■ 2月19日(金)/ 19th, February
・09:40-09:55 (日本14:40-14:55) Qualifying GT Round 3(予選)
・11:25-11:40 (日本14:40-14:55) Qualifying GT Round 4(予選)
・16:00-20:00 (日本21:00-01:00) 4H of Abu Dhabi Round3(第3戦 決勝レース)

■ 2月20日(土)/ 20th, February
・16:10-20:10 (日本21:10-01:10) 4H of Abu Dhabi Round4(第4戦 決勝レース)

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【関連リンク / More Details】

■Asian Le Mans series – YouTube Livestream:
https://youtube.com/channel/UCYnmhsw6smiACWopUlPAfOg

■Live streaming:
https://www.asianlemansseries.com/live/streaming.php

■Live timing:
https://livetiming.getraceresults.com/asianlemansseries#screen-results

2月14日(日)、中東・アラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで、2021年アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第2戦、4時間の決勝レースが現地時間の12時45分~16時45分(日本17時45分〜21時45分)に行われました。

#77 D’station RacingのAston Martin Vantage AMR GT3は、第1戦に続き星野敏選手がスタートドライバーを担当。今回も多くのチームがスタートドライバーにブロンズドライバーを登録してきましたが、第1戦とはドライバー乗車順の戦略を変えているチームが増え、ゴールド/プラチナのドライバーを最初に起用して序盤に上位進出を狙うチームも多く存在しました。

第2戦は公式予選のセカンドベストタイムにより順位が決まったため、14番手グリッドより星野選手がスタート。目の前となる12番手グリッドからは、フェラーリの元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラ選手がスタートドライバーを担当します。

ここドバイ・オートドロームは、セクター1にブラインドの高速コーナーが連続するレイアウトが特徴であり、特にスタート直後の波乱を交わすのが難しいサーキットです。星野選手は上手くジャンカルロ選手にピタリと付き、タイミングを狙いながらオープニングラップにBMWとフェラーリの2台を交わして12位で1周目を通過します。

その後、星野選手はマシンセットアップを変更したことによりマシンバランスが好感触だと無線でエンジニアへ伝え、前日の第1戦よりも速いアベレージラップを刻みながら走行を続けていきます。その後、7周目に入ると他クラスの車両によるアクシデントにより、1回目のFCY(フル・コース・イエロー)が導入されます。

このタイミングで最低乗車時間に縛りの無い、ゴールド/プラチナドライバーをスタートに登録したチームはピットインが可能なため、ここで早くもドライバー交代を行うチームもありました。FCY解除後は既にピットインを行ったチームも多く、星野選手はタイミングボードのトップ5まで順位が上がります。そして、再び15周目にコース上のデブリにより2回目のFCYが導入されます。ブロンズドライバースタートを選択した我々は最低乗車時間の55分までドライバー交代ができず、2回目のFCY解除後に7周を消化した22周目に1回目のピットインを行います。

給油とタイヤ交換のルーティンピット作業を終えて、第2スティントはシルバードライバーのトム・ギャンブル選手が担当します。

第1戦でも安定した速さを示したトム選手は、第2戦に向けて変更したセットアップの良さを証明するかのように、1分58秒676のベストタイムを記録し第1戦よりさらに速いアベレージタイムを刻み続けながら、第2スティントを担当する、他の多くのシルバードライバー達とのバトルを魅せ、36周もの長い担当スティントを終えた59周目に2回目のピットイン。給油とタイヤ交換のルーティンピット作業に加えて、第1戦と同じく、第3・第4スティントをダブルで担当するゴールドドライバーの藤井誠暢選手へドライバー交代を行います。

第3スティントで藤井選手がコースインすると、このタイミングにゴールド/プラチナドライバーを起用してくるチームとタイミングが重なり、第1戦と同じく、アストンマーティンに乗る、マービン・キルホファー選手やチャールズ・イーストウッド選手と再びテール・トゥ・ノーズのバトルを続け、30周目が消化した89周目に3回目のピットインを行います。

給油+タイヤ交換のルーティンピット作業を終えて、続けて第4スティントも藤井選手が担当します。再びコースインをすると、フェラーリのダビデ・リゴン選手やニクラス・ニールセン選手と激しいバトルを展開しながらレースを進めていきます。その後はふたたびアストンマーティンのチャールズ選手とも激しい接近戦のバトルを続けていきますが、この時点でのポジションは12番手。

第1戦よりアベレージタイムも上がり、順位的には上位進出が期待されましたが、やはり、序盤のFCY導入時にピット作業を行ったチームのアドバンテージが大きく、想定順位よりも実順位が下がっていたことが敗因となります。さらに2回目のピットイン時に、ピット通過時間のタイムマネージメントが1秒足りなかったとして、チームは102周目に、1秒間のピット停止のためのピットインを決断します。

このロスタイムによりひとつ順位を下げ、4時間が経過した113周目に第1戦と同じく13位で第2戦のチェッカーフラッグを受けました。

目標であった上位進出は叶いませんでしたが、第2戦に向けて変更したセットアップによりアベレージタイムも上がり、チームの総合力も向上しました。今回の2021年アジアン・ル・マン・シリーズは、イギリスのアストン・マーティン・レーシングよりブノワ・ブールデール氏とWEC世界耐久選手権で98号車のチーフメカニック1名の計2名が派遣されましたが、イギリスの渡航規制等により、他に予定していたエンジニア等の数名のスタッフは現地に辿り着くことができませんでした。

そんな状況下において、D’station Racingの日本人スタッフや平野チーフエンジニアが中心となり、ステップ・バイ・ステップでこのドバイ・オートドロームでの第1イベントである第1戦、第2戦を戦い終えました。

WEC世界耐久選手権やル・マン24時間、ヨーロッパ・ル・マン・シリーズ戦う、このレースフォーマットを知り尽くした強豪チームや、ニュルブルクリンク24時間、スパ24時間、ドバイ24時間の優勝チームが、この19台の中に集結しました。

2021年アジアン・ル・マン・シリーズへの挑戦は、レースリザルト以上にチームとして学ぶことも多くあります。これらの経験を今週末に中東・アラブ首長国連邦のアビダビへ移してヤス・マリーナ・サーキットで行われる、第2イベントの第3戦、第4戦へ繋げていき更なる上位進出を目指していきます。

日本から引き続き沢山のご声援を宜しくお願いいたします。

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