2022年 FIA世界耐久選手権 第2戦スパ・フランコルシャン6時間は5月7日(土)に現地時間午後1時(日本時間午後8時)から6時間の決勝レースが行われました。D’station Racingのアストンマーティン・ヴァンテージAMR GTEは、藤井誠暢選手がスタートドライバーを務め、予選7番手から少しずつポジションアップ。1時間のスティント終盤には、フェラーリワークスドライバーのトニ・バイランダー選手を追いつつ、ピットインを行い星野敏選手に交代します。
しかしその頃から、少しずつ“スパ・ウェザー”と呼ばれる不安定な天候がサーキットを包みます。LMP2車両の激しいクラッシュによる赤旗中断、ハイパーカー車両のストップによるセーフティカーに続き、サーキットに激しい雨が降り注ぎ赤旗中断となるなど、レースは荒れ模様となっていきます。そんな厳しいスティントのなか、第2、第3スティントを担当した星野選手はレース中盤、強引なオーバーテイクを仕掛けた他車に接触されスピンするシーンがあったものの、しっかりとコースに復帰。さらにLMP2車両のクラッシュによる赤旗など、大荒れのレースを乗り切り、チャーリー・ファグ選手に交代しました。
ファグ選手は終盤、雨が止み乾きつつあるコンディションのなか安定した走りをみせると、少しずつポジションアップ。ライバル勢の後退もあり、最後は7位でフィニッシュ。開幕戦の6位に続き2戦連続でポイントを加算し、現在はシリーズランキング5位となりました。
次戦はいよいよシリーズのハイライトでもある、第3戦ル・マン24時間です。昨年果たした6位入賞のようにきっちりとレースをまとめられるよう、チームは万全の準備を進めていきます。